地域の防災意識高める 和商で楽天の新PG

 和歌山県立和歌山商業高校(和歌山市砂山南、花本明校長)で3~5日、楽天㈱による新たな地域課題解決プログラム「Rakuten IT SCHOOL NEXT」が開かれ、「電子商取引」を受講する3年生15人が地域課題の解決策立案に取り組んだ。

 同校と同社は毎年地元企業と協力して商品を開発する「楽天IT学校」を開校しており、ことしは高校生と同社が楽天のサービスや技術を生かして地域の課題解決に取り組むプログラムを実施。「南海トラフ大地震に対する防災・減災」というテーマについて立案した。考えたアイデアは11月に校内でプレゼンテーションを行い、代表に選ばれたグループは12月に東京で行われる成果発表会に参加する。

 生徒は楽天社員と共にテーマと向き合い、地震の被害や被災地の状況を調査。2日目は調査を通して気になることについて災害ボランティア経験のある防災士の市場美佐子さん、㈱正和情報サービスの和中萌絵さんと池尻健人さんにインタビューを行った。生徒は前日の話し合いで作った質問リストに沿って「備蓄はどれぐらいありますか?」「ペットの避難はどうしていますか?」と避難生活や日頃の心掛けなどについて質問。生徒は後で一覧できるよう台紙に貼るために、付箋にメモを取っていった。

 インタビューを終えた古川美結さん(17)と洞望実さん(17)は「地震が来たら『なるようになる』とあまり考えていなかったが、ボランティア活動の話を聞いて、真剣に考える必要があると思った。危機感を高められるプレゼンができたら」と話した。

インタビューする生徒

インタビューする生徒