たくさん食べて健康に 野菜フェスタ盛況
8月31日の「野菜の日」にちなんだ第8回「野菜フェスタinWaKaYaMa2018」が26日、和歌山県和歌山市本町の複合商業施設フォルテワジマなどで開かれた。「野菜はみんなの先生・お医者さま」をテーマに多彩な催しを通して食や健康を考える機会を提供。大勢の家族連れらでにぎわった。
野菜をもっと食べてもらい、健康増進や地域の活性化につなげようと、医師や栄養士らの呼び掛けでつくる「野菜でげんき・和歌山」応援隊(代表世話人=南條輝志男・和歌山ろうさい病院長)が2011年から開催。専門家による講演や子どもが野菜の魅力を楽しみながら学べる企画などを用意した人気イベントとなっている。
南條院長は「県の健康寿命が伸びるよう、この会をさらに発展させたい」とあいさつ。仁坂吉伸知事は「和歌山は健康長寿日本一を目指しており、栄養については野菜をたくさん食べることが大事」、尾花正啓市長は「野菜を食べることは地産地消、健康長寿につながり地方創生そのもの」と述べた。
会場では親子野菜教室を開催。飛び出す絵本の披露では、野菜が強い紫外線を浴びた時、身を守るために機能性成分「ファイトケミカル」を作り出し、酸化を防いでいることを紹介。ファイトケミカルを含んだ野菜を食べ、抗酸化力をつけるよう促した。またピーマンが肌に、ニンジンが目に良い成分を含むことなどを説明し、「野菜はみんなのお医者さん。いっぱい食べてね」と呼び掛けていた。
試食コーナーでは干し野菜を使用したキーマカレー、みそ汁などを提供。その他、大学教授や僧侶の講演、専門家によるトークセッションもあり、野菜について熱弁した。キュウリやトマト、セロリなどをクレープ生地で巻いて食べる簡単料理教室、クイズラリー、学習コーナー、体力測定コーナーなども設けられた。
家族で訪れた紀の川市の男の子(9)は「野菜大好き。これからもいっぱい食べたい」と笑顔で話していた。