岩出の青空市場が人気 NPOが定期開催中
和歌山県岩出市西野のプラザさち駐車場で2カ月に1回、地元で採れた新鮮な農水産物や生活雑貨などを販売するイベント「青空市場」が開かれている。米やバスタオルなどの賞品が当たる抽選会もあり、主催者のNPO法人「世界遺産の環境を守る会」(池浦利彦理事長)は「ぜひ気軽に足を運んでほしい」と来場を呼び掛けている。
市場は偶数月の第3日曜日に午前10時から午後4時まで開いている。守る会は熊野古道での道普請や東日本大震災で親を亡くした孤児を支援するための募金活動などに取り組んでいる団体。多くの人に地元の新鮮な農水産物を味わってもらい、地域住民同士の関係も深めてもらおうと青空市場の開催を企画した。これまでに5回開いており、売り上げの一部は自然環境の保全活動や交通遺児への支援などに充てることになっている。
5回目の市場は天候の関係で当初予定していた8月から9月に変更。16日は会場に約20ブースが並び、市内で収穫された米「キヌヒカリ」やタマネギの他、コマツナ、シメジなどの野菜がずらり。海の幸では、天然のモクズガニの他、田辺漁港に水揚げされた釜揚げシラスやカマスの一夜干しなども販売され、多くの人でにぎわった。来場者と出店者が野菜の調理法について笑顔で語り合う場面も見られた。
市内の女性(72)は柿を購入し、「友人から聞いて来ました。おいしい果物や野菜がたくさんあって楽しいです」と話していた。
次回は10月21日に開催予定。出店者を募集しており、1ブース1000円。申し込み、問い合わせは守る会(℡0736・61・3361)。