不思議な光の芸術も 15日まで木国写友会展
大正元年に創立され、100年以上の歴史がある写真クラブ「木国(もっこく)写友会」(島村安昭会長)の第83回展が15日まで、和歌山県和歌山市本町のフォルテワジマ2階ギャラリーで開かれている。
7人がスナップや自然風景、造形的な作品など34点を出品。作品は、ほほ笑んだり、杯を交わしたりするほのぼのとした石仏、熊野の神秘的な山並みや参詣道を写したものなど、変化に富んでいる。振り子にしたペンライトの軌跡を捉えた「ペンジュラム」写真は訪れる人を驚かせ、故・島村安彦前会長の、鳥の鋭い視線を捉えた作品も並ぶ。
会員の一人、島村泰造さん(77)は赤いバラをマクロレンズで写した「火焔(かえん)」を出品。「それぞれの個性が表れた作品ばかり。『これ何?』と謎解きのように楽しんでもらえるとうれしい」とにっこり。訪れた70代の女性は「『どうやって撮るんやろう』と不思議に思う作品もあって、興味深いですね」と見入っていた。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。