検察審査会を知って 和歌山協会が街頭啓発
検察審査会制度を知ってもらおうと、和歌山検察審査協会(岩﨑俊弘会長)は12日、和歌山市のJR和歌山駅前で街頭啓発活動を行い、通勤通学の駅利用者らにPRした。
同制度は、検察官が起訴しなかった事件について、不起訴処分が妥当かどうかを選挙権を持つ国民の中から「くじ」で選ばれた11人の検察審査員が審査する制度で、1948年からこれまでに60万人以上が審査員・補充員に選ばれている。
街頭啓発は1日の「法の日」にちなむ取り組み。同協会員11人が参加し、制度について記されたパンフレットやポケットティッシュが入った啓発セット900部を駅利用者らに手渡し、「和歌山検察審査協会です」などと呼び掛けた。
岩﨑会長は「できるだけ多くの皆さんに制度を知っていただき、不起訴に納得できない被害者は泣き寝入りせず、検察審査会を利用してほしい」と訴えた。啓発セットを受け取った和歌山市の60代女性は「和歌山に検察審査協会があり、活動をしていることを初めて知りました」と話していた。