IRのメリット追記 県が基本構想の改訂版
和歌山県は16日、誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)の方向性を示した県IR基本構想の改訂版を公表した。
誘致に向け、県は5月に基本構想を発表。8月にはIR構想への参画を希望する民間事業者に投資意向調査を行い、事業者の提案を基に改訂した。
県が目指すリゾート型IRの説明部分では、伝統・文化、芸術を生かした観光の魅力増進施設とすることや先進的な技術の導入、天然資源を使ったエネルギーシステムの採用、IR区域内での自動運転バス運行などを追記した。
候補地の和歌山マリーナシティ(和歌山市毛見)は交通アクセスや周辺環境を記して優位性を強調。投資意向調査で提案された海外IR事業者7社からの意見を一部抜粋して掲載し、近接の大阪IRとの相乗効果についても詳細を盛り込んだ。
またIR設置による経済効果や雇用創出効果を業種別に紹介。「IRカード」による利用上限額の設定や過度な賭け方をする利用者の把握、ポイント制による地域振興といったメリットも説明している。
16日の定例記者会見で仁坂吉伸知事は「県民や政府へのアピール資料として活用していく」と話した。