燗酒コンテストと品評会で最高賞 世界一統

酒造会社㈱世界一統(和歌山県和歌山市湊紺屋町)の商品「清酒 上撰 世界一統」が、7月に東京で行われた「全国燗酒コンテスト2018」(実行委員会主催、日本酒造組合中央会後援)の「お値打ち燗酒部門」で初めて、最高金賞を受賞した。中国で行われた日本清酒品評会でも同社商品は最高賞の「プラチナ賞」を受賞。国内外でのダブル快挙に同社は喜びに沸いている。

燗酒コンテストは、「温めておいしい酒」を知ってもらおうと、日本酒ならではの「燗」の魅力をアピールする審査会。251社が838点を出品した。「世界一統」は同社で一番の売れ筋商品。南方雅博常務は「冷やしても常温でも温めてもおいしい。辛すぎず、甘すぎず、和洋中のどんな食事にも相性抜群」とPR。「年末年始が近づく中、温めて飲む日本酒の魅力を見直してほしい」と話す。

一方、中国で初開催となった日本清酒品評会「SAKE―China」でも、同社の大吟醸「南方」が最高賞を獲得した。海外で和食人気が高まる中、日本酒にも注目が集まっている。同社はすでに台湾や香港、中国の一部などアジア方面を中心に商品を輸出しており、売上の1割程度を占めるという。同社は「現在は国内消費が大半だが、広い視野でグローバルに展開していきたい」としている。

最高金賞を受賞した「全国燗酒コンテスト」の授賞式(同社提供、中央が南方さん)

最高金賞を受賞した「全国燗酒コンテスト」の授賞式(同社提供、中央が南方さん)