序盤は紀南で訴え 知事選告示後初の週末
25日投開票の和歌山県知事選で告示後初めての日曜となった11日、現職の仁坂吉伸候補(68)=無所属、自民・国民民主・公明・社民の各党県組織推薦=と、新人の畑中正好候補(66)=無所属、共産党推薦=はともに紀南地方で活動した。有権者でにぎわう駅やスーパーなどの店舗前でマイクを握り、支持を求めた。
仁坂候補は告示日の翌9日には田辺市入り。そこから新宮市や那智勝浦町、串本町などで活動を展開してきた。一方の畑中候補は9日に岩出市や紀の川市などの紀北筋を巡回し、10日に白浜町など西牟婁地方で活動。初めての日曜となった11日は、両候補とも紀南地方からスタートした。
仁坂候補は串本町で活動を開始。北上し、すさみ町役場前や旧日置川町役場前、JR白浜駅前など6カ所で街頭演説を行った。西牟婁地方の首長や元県議が弁士に駆け付け、仁坂候補は集まった有権者一人ひとりと握手を交わして支持を呼び掛けた。午後4時ごろには田辺市に入り、選挙カーで市内を巡回。夜は紀伊田辺シティプラザホテルで個人演説会を開いて約250人(主催者発表)を集めた。
陣営幹部は「政策もだが、有権者と接することも大事。候補者の人柄を知ってもらいたい」と活動の狙いを説明した。
畑中候補は終日、地元である田辺市内を選挙カーでくまかく巡回。旧大塔村や中辺路町などを走り、午後からは推薦を受ける共産党後援会の決起集会に参加して士気を高めた。同市の共産党市議の応援を受け、中心地のスーパーマーケットや電気店など買い物客が集まる約15カ所で街頭演説。住宅地でもマイクを握り、自身の掲げる政策や「安倍政権NOの審判」などを訴えた。
陣営幹部は「『カジノはあかん』という声が多く、紀南地方でも身近な問題として捉えてくれている」と最初の週末の手応えを話した。