共に歩む2人の写真や絵画 前田さん夫妻展

 和歌山県海南市大野中の前田哲夫さん(60)と量子さん(60)夫妻による写真と絵画の「ふたり展」が26日まで、和歌山市湊通丁北のアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれている。

 共に還暦を迎えた記念に、初めて開催。写真と油彩やクレパス画の他、量子さんのランプシェードを含め約40点を展示。「さまざまな出会いがあり、周囲に支えられ趣味を楽しんでこられました。皆さんにご覧いただければ」と話している。

 哲夫さんは和歌山読売写真クラブのメンバーで、写真歴は15年ほど。作品は真夏のヒマワリ畑や、黒江の路地を元気に駆ける子どもたち、洗濯物を干す高齢者の生活感ある風景などを写し撮っている。

 量子さんは絵画を始めて約20年。海南市の「アトリエ7つの音」に通い、最近はクレパス画を土井久幸さんに教わるように。イタリアの街並み、浮遊するようにさまざまな動物たちを描いた大作、家族への深い愛情が伝わる人物画も並ぶ。

 会場では、2人の笑顔の肖像画が出迎え、植田正治写真美術館にある写真スポットに哲夫さんが立ち、量子さんがシャッターを切った「シルエット」も。哲夫さんは「まだまだ夢の途中。これを通過点に、もっといい写真を撮り続けたいですね」、量子さんは「眠っていた作品を皆さんに見ていただけてうれしい。今後もきらきらとして、明るく楽しい絵を描いていければ」と話している。

 午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

「皆さんに感謝です」と哲夫さんと量子さん

「皆さんに感謝です」と哲夫さんと量子さん