「謙虚に工夫」 仁坂県政4期目スタート
25日に投開票された知事選で4選を果たした現職の仁坂吉伸氏(68)は一夜明けた26日、早速和歌山県庁に登庁し、4期目の県政を実質的にスタート。「県民の暮らし、和歌山の発展のために頑張りたい。意見に耳を傾け、謙虚に工夫をして、もっといい県政にしたい」と語った。
知事選では24万6303票を獲得し、前回と同じ顔ぶれとなった一騎打ちを大差で制した。
26日朝、県庁に初登庁した仁坂氏は、正面玄関前に集まった約200人の職員や県議から温かい拍手で迎えられた。職員からの花束を笑顔で受け取り、「投票に行かなかった人も含め、皆さんに評価されている県政ではないかと思う」とあいさつ。下宏副知事の先導で知事室へと向かった。
仁坂氏は同日の記者会見で、4期目に向け「まずはインフラ整備や防災などを充実させる。産業政策制度を基に、民間を鼓舞しながら和歌山を元気にする成果を出していく」と説明。新たな投資案件にも果敢に挑戦する姿勢を示した。
また、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の是非を争点にした対立候補の畑中正好氏(66)が前回よりも得票数を伸ばしたことについては「IRに反対する人が1万人いた」と分析。「IRを心配、批判される方がいるという前提で、謙虚に丁寧に仕事をしていく」と話した。
27日には県庁で行われた当選証書付与式に臨み、県選挙管理委員会の小濱孝夫委員長から当選証書を受け取った。