和歌山城内3カ所に手すり つくる会が寄贈

 和歌山城天守閣の再建60周年を記念し、「和歌山城から始めよう!みんなにやさしい和歌山をつくる会」(代表=橋本雅史キューブ建築研究所代表取締役)が城内の階段に手すりを設置し、18日、鶴の渓の階段で寄贈式が行われた。

 同会は高齢者や障害のある人、外国人など多くの人に楽しんでもらえるユニバーサルデザインの和歌山城をつくり、みんなに優しい和歌山市を目指して活動している団体。これまでに一の門跡にスロープを設置し、ことし11月には和歌山県立和歌山盲学校に触れる和歌山城のレプリカを寄贈している。

 今回の手すりは天守閣楠門に上がる階段、鶴の渓の階段、山吹渓の階段の3カ所に設置。11月末に設置工事を終えた。

 鶴の渓の階段前で橋本代表が市産業交流局の有馬専至局長に目録を手渡した。橋本代表(55)は「和歌山城は観光客にとって楽しみな場所の一つ。バリアフリーが進むことで市にも先進的なイメージが広がれば」と話していた。

鶴の渓階段の前でつくる会の皆さん(左から4人目が橋本代表)

鶴の渓階段の前でつくる会の皆さん(左から4人目が橋本代表)