国民の声の受け皿に 立憲民主党県連が発足
衆参両院の野党第1党、立憲民主党の和歌山県組織が発足した。県連代表に就任した谷口和樹県議(47)=田辺市選挙区=らが20日、和歌山市内で会見を開いて発表し、「数が多ければ何をしてもいい、というでたらめな政権に『違う』と言える世の中をつくりたい。皆さんの声の受け皿となる強い立憲民主党にすべく、県内に礎を築きたい」と決意を述べた。
会見には幹事長を務める山本忠相・和歌山市議(40)、同党近畿ブロック常任幹事の森山浩行衆院議員も出席した。
設立は5日付。翌6日に県選挙管理委員会に届け出た。谷口代表は「保守王国の和歌山から若い世代が自分たちでつくる新しい政治を実現すべく、県内の世代交代を目指し地方議員の育成に取り組んでいきたい」と述べ、来年の参院選や統一地方選挙などに向け、候補者を公募すると発表した。
参院選に向けて、1人区では野党で候補を絞る党本部の姿勢を踏まえ、谷口代表は「与党を利することのないようにしたい」とし、和歌山選挙区で、連合和歌山が国民民主党や社民両党と連携し、弁護士の藤井幹雄氏(58)を擁立する方針を示していることについては「人物を見極めながら、本部と相談の上で進めていきたい」と、連携も視野に調整する考えを示した。
山本幹事長は「夏の参院選の県選挙区は安倍政権の中枢人物(世耕弘成経済産業大臣)が相手になる。誰を擁立するかは別として、安倍政権への信任をしっかりと問う選挙にしていきたい」と話した。
来年1月14日午前10時から、同市北出島の県勤労福祉会館プラザホープで、枝野幸男代表を迎えてのキックオフ集会を開く予定。