県内3人が米国へ レスリング高校遠征団
来年1月にアメリカで行われる日本とのレスリング国際交流への遠征メンバーに、和歌山県内から県立和歌山北高校3年の内田貴斗君と谷口智紀君、和歌山工業高校の室谷正憲監督が選ばれた。3人は4日から15日までの日程でカリフォルニア州を訪れ、アメリカの学生と試合や文化交流を行う。
日本レスリング協会のジュニア強化親善対策の一環で、全国高体連レスリング専門部が協力。全国から成績優秀な選手を選び、「第58回全国高校レスリング米国遠征選手団」としてメンバーを編成した。今回はカリフォルニア州とアリゾナ州に2グループを派遣し、選手と指導者は各16人。県内の3人はカリフォルニアへの遠征メンバーで、室谷監督は団長として参加する。
ことし、谷口君は国体少年のフリースタイル65㌔級で優勝、内田君はアジア・ジュニア選手権フリースタイル79㌔級で3位、インターハイ80㌔級で2位と好成績を残している。同校から遠征メンバーが選ばれるのは2017年に参加した三輪優翔君(当時3年)以来となる。
室谷監督は高校時代にも遠征に参加し、試合の他、ホームステイや学校での歓迎会など思い出も多いという。
アメリカでは現地の複数の高校などを訪れ、練習と試合に参加する。宿泊はホームステイで、レスリングの他にもカリフォルニア州各地で文化交流も行う。
3人は現在、遠征に向けて準備の真っ最中。谷口君と内田君はしっかり戦えるように練習に取り組みながら、長期滞在に備えて現地について調べているという。室谷監督は、団長として交流会の準備などに忙しい。
内田君は「日本と違うレスリングを見て、戦って、どんなものか学んで後輩に伝えたい」、谷口君は「海外のレスリングも、それ以外のことも学んで成長したい」と意気込んでおり、室谷監督は「高校時代の遠征は参加できて良かったと思っている。今度は指導者として行くことになり、楽しみにしている」と話した。