はだしで避難すると 阪神大震災の教訓講座
阪神淡路大震災の発生から24年を迎えた17日、子どもたちが防災を学ぶ「阪神淡路大震災からの教訓」が和歌山県和歌山市北出島の和歌山ビッグウエーブで開かれた。NPO法人震災から命を守る会(臼井康浩理事長)が主催し、市内の幼稚園、保育所、こども園から園児約210人が参加した。
子どもたちは静かに黙とうをささげた後、新潟中越地震の写真を見て臼井理事長から地震の被害について話を聞き、家具を固定することや割れたガラスが飛散しないように保護フィルムを貼ることの大切さを教わった。
防災体験では、卵の殻がまかれた床を素足で歩き、ガラスやさまざまなものが飛散した避難路を歩くシミュレーションを行った。子どもたちは踏み潰した殻に「痛い痛い」と声を上げながら、手をつないで歩いた。その他、起きてすぐ靴を履いて避難するための準備体験や助けを求めるときに大声を出す練習をした。
和歌山保育所年長の福辺悠莉君と南畑匠希君は「卵の殻は足に貼り付いて痛かった。これからは地震が起こったら、避難できると思う」と話していた。
後半は和歌山大学防災教育チームSAZANKAによる防災授業が行われた。