和歌山ソング優秀作熱唱 歌の力コンサート

わかやま歌の力の会(松下秀二郎会長)主催の「地方創生!歌謡コンサート」が20日、和歌山市の和歌山県民文化会館で開かれた。先人が手掛けた歌や現役の歌い手の作品に加え、新しい和歌山の歌を生み出そうと、「わかやまソングコンテスト2019&シンガー発掘オーディション」を実施。オーディション通過者が優秀作品を熱唱し、聴衆による投票でグランプリには、白浜町の元タクシー運転手・吉本猛さん作詞の「想い出の紀州路」が選ばれた。

審査の場となったステージでは、和歌山市の会社員・鎌田優美さんが、かつらぎ町出身の作詞家・小島ひろ美さん作詞の「大好きわかやま」、有田市の介護職員・木下大知さんが吉本さん作詞の「想い出の紀州路」、熊野高校2年生の清水若菜さんが岩出市のChiyo・上保徹志さん夫妻が作詞作曲した「星の動物園に行こう」、田辺・白浜を拠点に活動する音楽ユニット「夢の坂の旅人」が、同ユニットのギター担当・吉田耕司さん作詞作曲の「古の道をたどれば」を披露した。

グランプリの「想い出の紀州路」は、夫を亡くした女性が新婚旅行に訪れた紀州路を涙で巡るという内容。作詞した吉本さんには賞金5万円が贈られた。

和歌山市消防音楽隊に所属している他、レベッカのコピーバンドで活動している鎌田さんは「曲を聞いた時はストレートなタイトルで照れるところもあったたが、メロディーが親しみやすく、(編曲などにより歌が)形になっていくうちに愛着が湧いた。自分の楽曲ができたのはうれしいが、いろんな人の思いが詰まっていることに責任も感じる。大切に歌っていきたい」と話していた。

コンサートではこの他、和歌山の名曲10曲を10人の歌い手が披露するステージ、CMソングメドレーや「和歌山ブルース」などおなじみの和歌山ソングを楽しむステージなどがあり、会場は大いに盛り上がった。

左から鎌田さん、木下さん、清水さん

左から鎌田さん、木下さん、清水さん