アジサイが6000株超 加太森林公園で植樹
和歌山県和歌山市の加太森林公園で16日に植樹祭が開かれ、140人がアジサイ1000株を植えた。
加太の森を保全し、海と川を豊かにしようと、加太観光協会と加太地域活性化協議会が主催。苗木は県緑化推進会「緑の募金事業」の支援と市管工事業協同組合青年部、グリーンバナー推進協会、大揚興業が協賛。13回目を迎え植えたアジサイの数は6000を超えた。
植樹祭は同市出身のロックミュージシャンHYDEさんが1月30日のコンサートでふるさと観光大使の委嘱を受けた際、尾花正啓市長が「加太の山にアジサイを植えてほしい」と呼び掛けたというエピソードもあり、埼玉や山口など県外からもHYDEさんのファンが多数植樹に参加した。
ことしは園内で恐竜と動物のモニュメントが並ぶ広場で植樹。参加者は斜面にスコップで穴を掘り、木の根や大きな石をよけて苗が埋まるスペースを作った。子どもたちも広場の各所に肥料を運び、アジサイの苗を埋めていった。
加太小学校2年生の谷誠也君(7)は「地面が硬くて石が邪魔で埋めるのが大変だった」、3年生の溝部帆大嘉君(8)は「アジサイを見た人に加太っていい所と思ってもらえたら」と作業を頑張った様子。同観光協会の稲野雅則会長は「SNSでの拡散もあり、年々アジサイを見に来る観光客も増えている。世界一のアジサイ園を目指しているので、今の30倍は植えなくては」と話していた。