KIX泉州国際マラソン

2月も中旬となり県南部では梅林が見頃を迎えるなど、少しずつ春の訪れを感じる季節。全国各地で大規模なマラソンの大会が行われ、ランナーが日頃のトレーニングの成果を発揮すると同時に、それぞれの地域性を生かしたコースや催しにふれる機会を設け、スポーツツーリズム(観光)としての要素も兼ねる試みは、地域の魅力発信にも一役買う存在。
きょう(17日)泉州地域で「第26回KIX泉州国際マラソン」が開催される。和歌山県からは最も身近な場所で行われるフルマラソン(公認)の大会。参加される読者の方もいらっしゃるのでは。
KIX泉州国際マラソンは1994年に第1回大会を開催。関空開港を控え、関空連絡橋の渡り初めを兼ねて行われた。阪神大震災による開催中止や東日本大震災の復興支援としてチャリティーマラソンを行うなど、さまざまな苦難を乗り越えことしで26回目を迎える。
ことしから10㌔の部を廃止しハーフマラソンの部(非公認)を新設。コースも新たにより地域振興の色が強い大会へと変貌を遂げている。
主催は泉州地域の9市4町で構成する「KIX泉州ツーリズムビューロー」。スポーツツーリズムを通じた交流人口の増加と関空の利用促進が狙い。スタート地点は堺市西区の浜寺公園。ランナーは北上し堺区の大浜中町で折り返し南下。フルマラソンはイオンモールりんくう泉南を越え樽井浜口で折り返し、りんくう公園でフィニッシュ。新設したハーフマラソンは岸和田城がフィニッシュ地点で、観光資源のPRを兼ねた新たな取り組みとなる。
フルマラソンは5000人、ハーフマラソンは1000人が参加。沿道では地域の踊りや和太鼓の演奏、フィニッシュ地点では物産展を開催。きょう、泉州地域が熱くなる。 (次田尚弘/泉佐野市)