空で和歌山の魅力発信 JALが機内誌など
日本航空(JAL)は、日本各地の魅力を国内外に広く発信する取り組み「地域紹介シリーズ」で、3月に和歌山県を特集する。機内誌「SKYWARD」では紀州漆器の歴史や高野山の魅力にクローズアップし、国内線ファーストクラス機内食で県産食材をふんだんに使った料理を提供する。
JALでは「JAL 新・JAPAN PROJECT」と銘打ち、日本各地のプロモーションを展開。1月から3カ月間は「関西」を特集し、3月に和歌山県を特集する。県はこれまで2011年9月に食や熊野古道、15年5月に熊野古道やアドベンチャーワールドなどが特集され、今回で3回目となる。
機内誌の日本語記事では室町時代に端を発するとされる紀州漆器の歴史や特徴にふれ、紀州漆器の伝統工芸士を紹介。「関西麺めぐり」という企画では、上富田町の「口熊野食堂」を取り上げている。英語記事では「天空の仏教都市、高野山へ」と題し、歴史的建造物や精進料理体験などの魅力を伝えている。
機内で流れるオリジナルビデオ番組では、お笑いコンビ「パックンマックン」が南紀白浜の魅力を旅サーチ。県が整備するサイクリングルートを自転車で走り、アドベンチャーワールドなどの観光スポットを訪れている。
また、国内線ファーストクラスの機内食では「加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯」の赤間博斗料理長が監修した夕食を提供する。同施設でも人気の「加太産天然桜鯛胡麻醤油(ごましょうゆ)掛け」の他、オリジナル金山寺みそや熊野牛のすき焼き、モチモチとした食感と甘味が特徴の「熊野米」など、料理長こだわりの逸品を用意。地域ならではの特色を生かしたこれらの料理を組み合わせた3種類の機内食を、上旬・中旬・下旬と10日替わりで提供する。
同旅館で行われた共同記者会見で仁坂吉伸知事は「格調高いJALの機内誌に和歌山を選んでいただき感謝してもしきれない」と述べ、JALの大川順子副会長は「和歌山県の魅力を国内外に発信し、地元の皆さまと共に観光客誘致に取り組んでいく」と話した。