世界に一番近い城下町 岸和田城でスポーツツーリズム
17日に泉州地域で「第26回KIX泉州国際マラソン」が開催され、多くのランナーが汗を流した。
同マラソンは堺市西区の浜寺公園をスタートし、フルマラソン(5000人)はりんくう公園、ハーフマラソン(1000人)は岸和田城がゴールとなる。
ことしからハーフマラソンが新設され、スポーツツーリズムの一環として岸和田城をゴール地点に設定。歓声に沸く岸和田城のハーフフィニッシュ会場を取材した。
スタート時刻から間もなく、岸和田城周辺には市民らが沿道へ続々と集まり、「世界に一番近い城下町」と書かれたスティックバルーンを両手に声援。伝統文化である「だんじり」の和太鼓の音が響くなど、ご当地ならではのもてなしでランナーが続々とゴール。城内には地元の店舗が軒を連ね、訪れた観客や走り終えたランナーらでにぎわった。
トップの選手は1時間10分を切るタイムでゴール。城内に設けられた特設ステージでは表彰式が行われ、閉会のあいさつをした永野岸和田市長は「平成最後のKIX泉州国際マラソンで岸和田城をゴールとしたハーフマラソンが誕生。平成という時代が終わるとともに、新たな時代の幕開けになったと思う。歴史と伝統のある岸和田城をゴールに選んでもらったことに感謝している。地元の団体や市民が協力し世界の方々を迎えようと一丸となった取り組みになった。これからも、ハーフマラソンを皆さんの愛で育て、さらに素晴らしく感動ある大会に育てたい」と話した。
スタートとゴールの地点が異なる大会では、ランナーの着替えの輸送や受け渡しなど、ボランティアスタッフによる運営支援が不可欠。ランナーを迎え地域の魅力を伝えたいという地域の思いを感じる大会だった。
(次田尚弘/岸和田市)