関電発電所廃止「残念」 海南市議会で市長
海南市議会は5日、一般質問が始まり、7日までの日程で10議員が神出政巳市長はじめ市幹部に市政運営や課題についてただす。
5日に登壇した東方貴子議員は、1970年から稼働し、高度経済成長期を支えた関西電力海南発電所(同市船尾)が4月1日に廃止されると決まったことを受け、経緯や今後の対応について質問。
塩﨑貞男総務部長は、同発電所の発電機4機中、1~3号機はすでに2017年中に廃止され、4号機は電力の需要が高まった時期だけ稼働していたが、昨年は夏期のみだったとの使用状況を説明。電力需要の環境の変化や発電効率の悪さなどから「廃止の意向があることは、関西電力より約1年前から聞いていた」と明らかにした。
神出市長は廃止について「地元の経済をけん引してきた企業の撤退は残念だが、電力需要の変化など厳しい経営環境の中、効率的な供給のための苦渋の選択は仕方がない」とし、「速やかに跡地活用の検討を申し入れ、新たな雇用先の確保などについて対応を考えたい」と述べた。
同日午前はこの他、上村五美議員がコミュニティバスの持続可能な運営形態、磯﨑誠治議員が市役所窓口業務のコンビニエンスストアでの対応などについて質問した。