和市の商業地が4年連続上昇 19年地価公示

国土交通省は19日、1月1日時点の地価を公示し、和歌山県内は180地点の価格が発表された。県全体の対前年平均変動率は1・2%下がり、住宅、商業地ともに28年連続で下落となったが、下落率は8年連続で縮小。継続調査地点176のうち、価格上昇地点は住宅地で13地点、商業地で18地点だった。

住宅地の対前年平均変動率はマイナス1・3%。価格上昇地点は和歌山市8地点を含む13地点で、横ばい地点は同5地点を含む6地点。上富田町の対前年平均変動率は1・1%で、5年連続の上昇となった。居住環境の選好性の高さや交通アクセスが充実している地域で価格上昇がみられる。最高価格は和歌山市美園町2丁目80番で、1平方㍍あたり17万円。上位5位は昨年と変わらなかった。

商業地の対前年平均変動率はマイナス1・1%。価格上昇地点は和歌山市の18地点で、横ばい地点は和歌山市4地点、岩出市1地点、白浜町1地点。和歌山市の対前年平均変動率は0・3%で、4年連続の上昇となった。中心部の施設が集積している地域や、幹線道路沿いの利便性が良く集客力の高い地域などで上昇がみられる。最高価格は、和歌山市友田町5丁目50番外で20年連続。1平方㍍あたり44万円。

都道府県別で平均変動率をみると、住宅地が46位(昨年46位)、商業地が42位(同36位)。近畿2付4県では、いずれも6位(同6位)となった。

本紙エリアの平均価格・対前年平均変動率

本紙エリアの平均価格・対前年平均変動率