アユの放流始まる 6月の解禁へ貴志川で

貴志川のアユ釣り解禁日(6月1日)を前に、貴志川漁業協同組合(木元伸彦組合長)は23日、貴志川上流でアユの稚魚を放流した。

山間の澄んだ川で元気に泳ぎ始めた稚魚は、解禁日を迎える頃には、20㌢前後に成長するという。

同組合の職員らは早朝から、県内水面試験地養魚場(同市桃山町)で人工ふ化させたアユの稚魚195㌔を、水槽を載せた4㌧トラックに積み込み貴志川上流域へ。

上神野・国吉・長谷毛原の3地区の河川を巡回し、65㌔ずつの稚魚を、計9地点の橋の上から放流した。7~13㌢の稚魚は、トラックの水槽からホースを通って川へ流れ込むと、ピチピチと跳ね、元気に泳いだ。

木元組合長(63)は「ことしも多くの人にアユ釣りや、おいしい塩焼きを楽しんでもらえたら」と話していた。稚魚の放流は4月中も2度にわたり行う予定。

橋の上からホースで放流

橋の上からホースで放流