アルプスが新曲で後押し 県勢100勝に沸く

市和歌山ナインを後押ししようと、3塁側アルプス席には生徒や保護者ら約2000人がバス22台で詰め掛けた。アルプスはオレンジ色のメガホンを手に、選手の名前を呼びながら声援を送った。

吹奏楽部とバトン部がオリジナル曲に加えて新曲「Next(通称N)31」を初回や8回などに織り交ぜ選手を後押し。「次の打者につなげる」「平成から次へ」という意味合いが込められたアップテンポな曲でアルプスからリズムをつくり選手を盛り立てた。

米田航輝主将の父・隆英さん(48)は「お世話になった人に恩返しをするつもりで自分たちのプレーを出して悔いのない市高らしい野球をしてほしい。息子には『自分の野球をするように』と声を掛けました」と見守った。

吹奏楽部部長の片井小夏さん(17)は「次も応援したいんでぜひいっぱい点を取って勝ってほしい。Next31は特別な曲なので選手も違う気持ちでプレーできるように演奏したい」、2年生(新3年)の赤山春葵さん(17)は「同じクラスの柏山君や山野君、下井田君に活躍してほしい。大きな声を出して応援します」と話した。

1回裏に早速Next31を披露すると、それに応じるかのように市和歌山ナインが奮起。劇的なサヨナラ勝ちとなった瞬間は抱き合って喜びを分かち合った。

新曲を混ぜながら市和歌山ナインを後押ししたアルプス

新曲を混ぜながら市和歌山ナインを後押ししたアルプス