智弁が猛打13得点 中谷監督が初勝利
第91回選抜高校野球は大会6日目の28日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦1試合と2回戦2試合があり、第1試合では智弁和歌山が21世紀枠の熊本西(熊本)を13―2で下し、2回戦に進出した。大会8日目の30日、第3試合で啓新(福井)とベスト8を懸けて対戦する。
◇1回戦
智弁 | 0 | 0 | 4 | 7 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 13 |
熊本西 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
〔智〕池田陽、池田泰、山本、小林樹―東妻〔熊〕霜上、中山、白石、霜上―伊藤▽本塁打=東妻(智)▽3塁打=硲、根来(智)▽2塁打=佐藤2、綾原(智)
前回準優勝の智弁和歌山が18安打13得点で圧倒し、中谷仁監督の甲子園初陣を勝利で飾った。
打線は1点を追う3回、細川からの4連打などで4点を挙げ、逆転に成功。4回は東妻の左翼席への3ランを含む7安打を集める打者11人の猛攻で一挙7点を奪い、6回にも佐藤の適時2塁打などで2点を加点した。
投げては4投手が登板。先発の池田陽が4回1失点で試合をつくると、池田泰、山本、小林樹の継投でリードを守った。
甲子園初采配を勝利で飾った中谷監督は「先制されどうなるかと思ったが、選手たちがよく打ってくれた」と話し、投手陣については「絶対的なエースがいない中、各投手が与えられた場面で一球一球気持ちを込めて投げてくれた」とねぎらった。「シートノックで捕手の東妻が緊張しているのを見たら、自分も緊張してしまった。とにかく勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せ「体力の回復法など、嶋先生にアドバイスを頂きながら次の試合に備えたい」と話していた。