「誰にも似てない」絵画 3会場でPA.KO展

和歌山県和歌山市内の三つの絵画教室の合同展「グループPA・KO(パコ)展」が15日まで、市内3会場で開かれている。

会場は、ギャラリー白石(湊通丁南)とギャラリー龍門(湊通丁北、アバローム紀の国2階)、ギャラリーTB(広道)。20代から80代までの生徒58人の他、講師の岩崎奈美さん、片山美穂さん、田中とも恵さん、土井久幸さんも賛助出品。油彩や水彩、クレパスやパステル画など約180点を展示している。

教室生は、初めて絵筆を握った人から趣味で楽しむ人、県展や市展、全国規模の公募展で入賞、入選を果たす人まで、さまざま。作品は閉館した水族館のガラスの映り込み、招き猫、画面いっぱいに平面的に描いた迫力ある建物など。絵の雰囲気や筆のタッチもそれぞれ異なり、題材にもその人らしさがにじみ出ている。

講師の一人、土井さん(42)は「生徒さんそれぞれが描きたいものを表現した『誰の絵にも似てない絵』。自分なりの絵画の正解を求めて描き、いろんなタイプの絵が並びました」とにっこり。

岩崎さんに習い、初の教室展参加という小林洋子さん(68)は、コラージュやガッシュなどを取り入れた水彩の人物画を出品。「いつも背景に悩みますが、私が表現したいイメージに対して的確なアドバイスをくれる、とってもすてきな先生。絵に新しい感覚が取り入れられ描くのが一層楽しくなりました」と笑顔で話していた。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

生き生きと描かれた作品を楽しむ来場者(ギャラリーTB)

生き生きと描かれた作品を楽しむ来場者(ギャラリーTB)