カヌーで交流 海南東RCとたんぽぽの会
海南東ロータリークラブ(RC、山畑弥生会長)は12日、障害のある人がカヌーを楽しむイベントを、和歌山県和歌山市毛見の浜宮ビーチで開いた。障害者と家族が交流するグループ「海南たんぽぽの会」(小坂葉子会長)の会員8人が参加し、青空の下、大海原にこぎ出して楽しんだ。
同RCと同会は20年以上にわたり交流しており、障害者カヌー協会和歌山支部(阪口吉史支部長)の協力を得て、10年前からカヌー体験イベントを行うようになった。
14歳から25歳までの会員8人は、カヌー協会のスタッフと2人一組でカヌーに乗り込むと沖へ向かい、気持ちの良い波に揺られて歓声を上げた。
出発前、会員の上南友哉さん(25)は「好きな物語の主人公になり、船の旅に出るような気持ちです」と話し、赤松大士君(14)は「早く乗りたいです」と笑顔だった。
小坂会長は「親のサポートだけでは難しい体験も、諸団体の皆さんのおかげで可能になり、とてもうれしいです」、阪口支部長(58)は「支援学校のプールを使った活動もしています。カヌーを楽しむことが、他のスポーツも楽しむきっかけになれば」と話していた。
会員らがカヌーを楽しんでいる間、RCメンバーは、浜辺のごみを拾い汗を流した。