希望あふれる新時代を開く 合意形成型の政治の先頭に
新時代「令和」の幕が開けました。私は、皇居で4月30日に行われました退位礼正殿の儀と5月1日に行われました即位後朝見の儀に文部科学副大臣・内閣府副大臣として出席させていただきました。令和は日本最古の歌集である『万葉集』の「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」が典拠で、万葉集や梅は、和歌山に深い縁があり、感慨深いです。聖武天皇は即位した年の神亀元年(724)10月に和歌浦に行幸、14日間滞在し、和歌浦の奠供山から海を望んだ天皇は、この景観を保全しなさいと言われ、随行した歌人山部赤人が歌を詠み『万葉集』に収められました。そしてこの素晴らしい景観が時を経て日本遺産「絶景の宝庫和歌の浦」と認定されました。典拠の万葉集は、貴人ばかりでなく防人や一般の方々の歌も広く盛り込まれていることから、国民が等しくそれぞれの個性を輝かせていくことができるよう新たな時代を開いてまいる決意です。
話は変わりますが、この春の統一地方選では、県内で、県会3名、市会12名、町会2名の全員当選することができました。なかでも苦戦を強いられた橋本市では女性新人議員が当選し、全国的にも党として3000人近い議員ネットワークを確保、女性比率は3割を超えることができました。皆さまのご支援に心から感謝申し上げます。
さて、4月26日、文部科学省障害者活躍推進チーム会議を開催し、既に公表している「共生に向けた学びの質の向上プラン」「障害者のスポーツ活動推進プラン」に加え残りの4つのプラン「文部科学省における障害者雇用推進プラン」「障害者の生涯学習推進プラン」「障害者による文化芸術活動推進プラン」「教育委員会における障害者雇用推進プラン」を発表しました。1月に設置したこのチームでは、これまで5回の会議を開き、有識者からのヒアリングを行うとともに現場視察や具体的対策など進め方の意見交換を行ってきました。今後、この6つのプランに基づき担当課において、また、関係課が横断的かつ総合的に事業を進めるとともに、来年度の概算要求に盛り込みます。そして、関係省庁、機関と一層連携して、障害のある方の社会におけるさらなる活躍の推進に向け、しっかり取り組んでまいります。
今月7日、程永華駐日大使離任レセプションに出席させていただきました。2010年2月に駐日大使に着任した当初は、日中関係は最も厳しかった時で、歴代最長の9年3カ月の任を経て、今では揺るぎない正常な軌道に戻りました。程永華駐日大使のご苦労と尽力に感謝の気持ちを抱くとともに、たくさんの思い出を大切にします。
また先日行われました公明党全国県代表協議会では、この夏の参院選で、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7選挙区の全員当選と比例区6人以上の獲得を目指し、連立与党の勝利に向かって、戦い抜こうと全員で決意を固め合いました。20年前の1999年、公明党は連立政権に参画し、「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との立党精神を胸に、「生命・生活・生存」を最大に尊重する人間主義、中道主義の政治理念を具体的に体現してまいりました。新しい令和の時代も、希望あふれる新時代となるよう、公明党が先頭に立ち、合意形成型の政治を主導していく決意です。皆さまどうぞよろしくお願い致します。