横断歩道は歩行者優先 県警啓発ステッカー

 横断歩道での歩行者優先を徹底しようと和歌山県警は15日、トラックやバス、タクシーなどの運輸関係団体に「STOP!横断歩行者妨害」と書かれたオリジナルステッカー約3000部を贈呈し、協力を呼び掛けた。

 県警は昨年のJAF(日本自動車連盟)が実施した「信号機のない横断歩道における歩行者優先について」の調査で、県内の車の一時停止率が1・4%と全国平均の8・6%を大きく下回るワースト3位だったことなどを踏まえ、取り組みを強化してきた。ステッカーは各団体の車両後方に貼り付けて、一時停止を啓発する。

 贈呈式は同市西の交通センターで行われ、県トラック協会の阪本享三会長、県バス協会の久保洋介会長、県タクシー協会の川村昌彦会長、県ハイヤー・タクシー協会の西村芳通専務理事、県個人タクシー協同組合の和田俊夫理事長が出席。島泰弘交通部長が参加者にステッカーを手渡した。

 島交通部長は「『歩行者に優しい和歌山』の実現に向け、事業用車両にステッカーを貼っていただき、一般ドライバーの模範として率先して横断歩行者優先に取り組んでいただき、県全体の機運が高まれば」とあいさつした。

 参加団体を代表して阪本会長は「交通事故を防止するものとして、一つでも交通事故が減るように業界の中で模範となるように指導していきたい」と話した。

 交通企画課によると、4月末時点での横断歩道上での交通事故は18件あり、そのうち、2件の死亡事故があったという。

ステッカーを貼る運輸関係者

ステッカーを貼る運輸関係者

贈呈されたステッカー

贈呈されたステッカー