中前和歌山市議が辞職 公選法違反容疑で

 統一地方選の和歌山市議選(4月21日投開票)で初当選した中前和則氏(61)が23日、議会事務局に辞職願を提出し、24日に開会した臨時議会で許可された。

 中前氏は自身の所属する団体幹部らに対し、選挙活動支援の見返りに金銭を支払う内容のメールを送り、公職選挙法違反(利害誘導)の疑いがあるとして県警から捜査を受けている。5月7日に開かれた議員懇談会も体調不良として欠席。事務局では20日に庁外で中前氏と直接会い、議席や日程について説明をしていたが、捜査の件について話はしなかったという。

 中前氏は市議選に無所属新人で立候補。2474票を獲得し、初当選していた。中前氏は23日に事務局に郵送で辞職願を提出。事務局が本人に意思確認を行い、24日の追加議案となった。

 今後は選挙管理委員会で選挙会を開き、繰り上げ当選などの調整が行われる予定。