経営は素直な心で 幸之助の孫・正幸氏が講演
和歌山経済同友会の2019年度通常総会が29日、和歌山県和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で開かれた。パナソニックの創業者・松下幸之助氏の孫で、同社副社長の松下正幸氏が講演。経営の神様と呼ばれる幸之助について「祖父から『素直な心』を持つことが、物事の本質を見通す上で大切だと学んだ」と話した。
松下氏は幸之助の経営思想を紹介。「企業は社会の公器。事業を通して人々の暮らしを豊かにし、社会の発展に貢献することが大切だと経営理念に掲げた」とし、「繁栄による平和と幸福を」と掲げるPHP研究所や松下政経塾での幸之助の思いなどにもふれた。
松下氏は幸之助から学んだ「人の話をよく聞く」「自ら学ぶ」「素直な心を持つ」を紹介し、「幸之助氏はいつでも、あらゆる人の話を聞いて素直な心を持とうと努力していた。簡単そうで難しい一番大切なことを学んだ」と話した。
また、通常総会は136人が出席し、18年度事業報告と収支決算、19年度事業計画案と収支予算案などの全議案を承認した。
2人体制の代表幹事は大桑?嗣氏(㈱オークワ会長)に代わり、溝端莊悟氏(溝端紙工印刷㈱会長)が選任され、田谷節朗氏(きのくに信用金庫理事長)が再任した。
大桑氏は特別幹事に就任した。副代表幹事には細江美則氏(太洋工業㈱社長)が選任された。