死亡災害は過去最少 台風21号関連で3人

和歌山労働局がまとめた2018年の和歌山県内労働災害発生状況は、休業4日以上の死傷者数が1153人で前年より37人増えたが、死者は過去最少の6人(前年比3人減)だった。

業種別の死傷者数の内訳は、製造業が265人(同11人減)と最も多く、商業151人(同41人増)、運輸交通業143人(同14人増)、建設業140人(同10人増)、保健衛生業139人(同4人減)、農林業93人(同14人減)と続き、これら6業種で8割を占めた。

事故の型別では、転倒災害238人、墜落・転落災害207人、動作の反動等152人、はさまれ・巻き込まれ災害147人の順だった。

死者6人のうち3人が台風21号関連の作業によるもので、破損した屋根の補修中に地面に転落するなどした。他に、クレーンでつり荷を移動中、バランスが崩れて落下した荷の下敷きになるなどの事故があった。

同労働局は、第13次労働災害防止計画(18~22年度)に基づき、死亡災害の15%以上減少、死傷災害の10%以上減少などの目標を掲げて対策を進めており、各事業者や労働者にも安全衛生の意識向上や重点事項の取り組みなどに協力を呼び掛けている。

2018年県内労働災害の発生状況(事故の型別)

2018年県内労働災害の発生状況(事故の型別)