久保美雪さんソプラノリサイタル 市民会館

関西二期会、和歌山市民オペラ協会会員の久保美雪さん(ソプラノ)のリサイタルが16日午後2時から、和歌山市民会館小ホールで開かれる。7年ぶり3度目のリサイタルで、オペラ「椿姫」をハイライトで届ける。久保さんは「美しいアリアなど、さまざまな要素が詰まっているのがオペラの醍醐味(だいごみ)。物語を通して皆さんに聴いていただきたい」と話している。

地元で活躍するアーティストを市内外に発信する、同館プロデュース企画の第10弾。久保さんは16歳から声楽を学び始め、同協会の多田佳世子さん、故・齋木幸子さん、中鉢聡さんに師事。和歌山市民オペラ協会の公演「魔笛」「ヘンゼルとグレーテル」「夕鶴」「末摘花」など数々の舞台で、圧倒的な歌唱力と熱い演技で好評を博してきた。

今回は、特別出演に中鉢さん(テノール)、大谷圭介.さん(バリトン)を迎える。ピアノ演奏は御坊市出身の南なほきさん。

椿姫は久保さんにとっても憧れの役で、これまでの舞台でもソロ曲を大切に歌い続けてきたという。全編イタリア語で、字幕付きで紹介する。久保さんは「声楽を始めて30年。1本のオペラをつくり上げる大切さ、大変さ、楽しさを存分に学ばせてもらいました。巡り会えた素晴らしい音楽仲間と共に、育ててもらった市民会館で歌わせてもらえることは大きな喜び。舞台を通じて、これまで続けてきたことの『本気度』を皆さんにお伝えできれば」と話している。

チケット2500円(当日2800円)。全席自由席。問い合わせは同館(℡073・432・1212)。

久保美雪さん

久保美雪さん