未来も心を大切に 中学生が少年メッセージ

中学生が、思い思いのテーマで深めた思索を発表する「少年メッセージ2019」の海草地方大会が16日、和歌山県紀美野町神野市場の文化センターで開かれた。海南市や同町内9校の代表生徒らは、社会や町、幸福などについて考えたことを大きな声で堂々と発表。金賞には油谷依里さん(美里中3年)、釜中樹奈さん(海南中3年)が選ばれ、7月27日に橋本市産業文化会館(高野口町)で開かれる県大会に出場する。

テーマはさまざまで、金賞に輝いた油谷さんは「未来の社会について」を選んだ。AIやロボットの活用がますます盛んになることが予想される未来でも、自身が目指す保育士は人間でなければできない仕事だと考えており「幼児の小さな変化にも気付き、自分が育てられたように心のつながりを大切にしたいです」と話した。

「本当の自分」をテーマにした野上中学校3年の山下莉央さんは、人の話を安易に受け入れてしまいがちな自身に対し、格好良く憧れを抱く女性の姿としてスマートフォンで知った個性的なファッションを堂々と発表する女性を紹介し「人の意見に耳を傾けながら自分の意見をしっかりと持ち、学校の話し合いの時間をより楽しくし良いものにしたいです」と話していた。

参加者は次の皆さん。

油谷依里(美里中3年)▽山下莉央(野上中3年)▽榎本萌(下津第二中3年)▽吉田尚平(下津第一中3年)▽鈴木健斗(亀川中3年)▽白樫理雄(海南中3年)▽釜中樹奈(東海南中3年)▽山下大弦(海南第三中3年)▽濱野七美(巽中3年)

はきはきと発表する生徒

はきはきと発表する生徒