患者や家族の思い空へ RFLメッセージ焼納

 患者や家族の輪を広げるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン和歌山(RFL)」で使われたルミナリエバッグのおたき上げが22日、和歌山県和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮(小板政男宮司)で行われた。

 RFLは5月25~26日にかけて和歌山城砂の丸広場で行われ、2日間で延べ1000人ほどが参加。がん経験者や家族、支援者らが患者の不安に寄り添い、共に支え合い、支援の輪を広げるため24時間歩き続けた。当日、会場に明かりをともす紙袋のルミナリエバッグには患者や家族、経験者らの思いが込められたメッセージやイラストが書かれ、ことしは最多の1378枚が納められた。

 同神社の小板政規禰宜が祭壇に積み上げられたルミナリエバッグに祝詞を読み上げ、RFLの実行委員が玉串を供えた。実行委員がルミナリエバッグをくべて、メッセージを空に届けた。

 神事に参加したみこの奥地真子さん(18)は「ルミナリエバッグには自分もメッセージを書いた。看護学生としてもみことしても、おたき上げができて誇らしく思う」、実行委員会事務局の冨士希さん(47)は「昨年は雨で1日目で終わってしまったので、ことしは2日間開催できて良かった。和歌山では病気を公表せずに参加されるがん患者の人が多くいますが、公表して、輪をつないでほしいですね」と話した。

会場に寄せられたメッセージをたき上げた

会場に寄せられたメッセージをたき上げた