演説会やツイッターで発信 週末2陣営訴え

 参院選は公示後最初の週末を迎え、和歌山選挙区(改選数1)で一騎打ちとなっている無所属新人の元和歌山弁護士会会長、藤井幹雄候補(58)=立憲民主・国民民主・社民推薦=、5選を目指す自民現職の経済産業大臣、世耕弘成候補(56)=公明推薦=の2陣営は、各地で有権者に支持拡大を訴えた。

 藤井候補は週末にかけて橋本市、九度山町、高野町と和歌山県内北東部を遊説。6日には地元であるかつらぎ町の総合文化会館で「ふじいみきおさんを励ます会」に出席し、町民ら約700人(陣営発表)に支持を訴えた。

 集会には、藤井候補の地元ということで、幼なじみや友人らも参加した他、推薦を受ける国民民主党から、同町出身の平野博文幹事長も応援に駆け付けた。

 藤井候補は与党の国会運営を念頭に、「数の力で強行採決するような国会はもう誰も見たくないのではないか。私は皆さんの声を聴き、国に届ける責任を果たす」と訴えた。

 7日は紀の川市から和歌山市へと戻り、JR和歌山駅前で行われた七夕祭りにも参加した。

 世耕陣営は、候補者本人が選挙区入りしたのは公示日だけで、主要閣僚として他の自民党候補らの支援で全国を飛び回る日々を送る。

 本人不在のため、県内の遊説は市町村長や党所属の県議、市町村議らがマイクを握っている。6日は有田郡、日高郡の各町と御坊市、7日は田辺市から北山村、新宮市へと移動し、8日は東牟婁郡内を回った。

 元参議院議員の久美子夫人も、支援を受ける企業・団体へのあいさつ回り、個人演説会への出席などで夫への支持を訴えている。

 世耕候補自身は、選挙区外からもツイッターなどで存在感を発揮。6日は福井、石川、7日は兵庫、大阪各府県などを応援に訪れたことを発信している。

候補者の訴えを聞く有権者

候補者の訴えを聞く有権者