「日本一目指す」 智弁が壮行会で意気込み
6日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する第101回全国高校野球選手権大会に県代表として出場する智弁和歌山高校の壮行会が1日、和歌山県和歌山市冬野の同校講堂で開かれ、選手たちが「日本一を目指す」と宣言した。
同校は3年連続24回目の出場。壮行会には中学1年から高校2年までの生徒約1200人が出席し、選手たちに大きな拍手を送った。
中谷仁監督は「和歌山大会では皆さんの応援がすごく力になった。日本一まであと6試合。21日の決勝で皆さんと一緒に校歌を歌いたい。みんなで日本一になりましょう」とあいさつ。昨夏に敗れた近江(滋賀)、今春の選抜大会で敗れた明石商業(兵庫)が出場することにもふれ、「リベンジしたい」と闘志をあらわにした。
プロも注目する好打者の黒川史陽主将(3年)は「絶対に日本一になって帰ってくるので驚異的な応援をお願いします」と優勝を約束。樋上和真生徒会長が「甲子園出場は大きな喜び。プレーに勇気をもらっています。熱中症に気を付け心ゆくまで思い切りプレーしてください。日本一の応援を届けます」とエールを送った。
選手たち一人ひとりが抱負を語る場面もあり、1年夏からのレギュラーで守備範囲の広さに定評がある西川晋太郎遊撃手(3年)は「僕のところに飛んだ打球は全てアウトにします」と宣言。勝負強さが光る9番打者の綾原創太三塁手(2年)は「和歌山大会ではあまり打てなかったので甲子園では大暴れしたい。トレードマークの笑顔も見てください」と白い歯を見せた。
壮行会の最後には生徒全員による校歌斉唱やブラスバンドによる応援歌の演奏もあり、全校挙げて活躍を願った。