浜宮と粉河が全国へ 全日本小学生バレーボール
川崎市のとどろきアリーナで6日から始まる「第39回全日本バレーボール小学生大会全国大会」に、男子の部で浜宮少年バレーボールクラブ(和歌山市)、男女混合の部で粉河バレーボールクラブ(紀の川市)が和歌山県代表で出場する。全国への出場は2度目となる浜宮のメンバーは「日本一を目指す」と意気込み、初出場の粉河も「目標はベスト8以上。自分たちの試合運びができれば結果はついてくる」と心一つに挑む。
夢は大きく日本一
浜宮は4~6年生の9人。海南市のチーム海南STARSとの合同練習も含め、週に4回ほど練習している。
県予選では、準々決勝で岩出、準決勝で南部、決勝で西牟婁のキッズファイターズをストレートで下し、その勢いを見せつけた。
尾崎公美監督によると、チームメンバーの身長は他チームと比べて少し低い。その分レシーブでボールを拾ってつなぎ、長身のメンバーがアタックで決められるよう粘り強さを磨いてきたという。全国では相手のボールを逃さずアタックにつなげ、得点に結び付けられるように、レシーブ力の強化が必要という。
最初の目標は「ベスト8」だったが、せっかく全国に行くなら結果を出したいと「日本一」に変更。メンバーそれぞれがその日の取り組みについて書く練習ノートには、日々の練習内容のそばに毎回日本一の文字が力強く書かれ、練習のモチベーションやチームの結束を高めている。
キャプテンで6年生の尾﨑亮太君(12)は「県予選ではアタックを拾われてしまったので、思い切り打っていきたい。和歌山の代表として、日本一という目標を持って精いっぱい頑張りたい」、尾崎監督は「どんな相手でも『強いから』ではなく『やってやろう』という思いで挑んでいきたい」と話している。
【浜宮少年バレーボールクラブ】
尾﨑亮太▽出口陽貴▽別府壮司▽南方歩杜▽濱椎大▽永野碧▽山崎蒼太▽山本涼太▽南方日向
チームワーク生かし
粉河は9チームが参加した県予選では、準決勝で海南海草のSTARS、決勝で日高の内原を破り、悲願の全国大会への切符を手に入れた。
チームには現在11人が所属。「繋ぐ」をチームのモットーに火・金・土・日曜日に練習を行っている。練習は阪井心菜キャプテンを中心に、サーブリーダーやディフェンシブリーダー、アタックリーダーなどを設けて、自分たちで良い点、悪い点を助言し合う。自主的に考えて練習することで能力の向上と自立心、責任感を養っているという。
レギュラー陣の身長は146・3㌢と決して高くはないが、3枚のアタッカーの攻撃力、レシーブとトスの正確性、スピードと自慢のチームワークを生かし全国の強豪に挑む。
7月21日に東京都で行われた抽選会では愛知、岡山、福岡の代表チームと対戦することが決まった。阪井キャプテンは「全国大会で好成績を残すために最後まで諦めないでつなぎ、勝ち進みたい」と力を込める。
亀岡秀樹監督は「全国大会は良い経験にもなるし、選手の成長にもつながる。しっかりと戦ってきたい」と話している。
【粉河バレーボールクラブ】
阪井心菜▽助口倖明▽岩名美空▽岡井美葵▽森下楓▽助口心都▽奥谷新