岡﨑さんJC会頭特別賞 子どもの体験評価

 体験を通じて子どもたちの考える力や生きる力を育む活動に取り組む「PETERSOX」(ピーターソックス、和歌山県和歌山市福町)代表の岡﨑大輔さん(38)がこのほど、日本青年会議所が全国で活躍する20人に贈る「JAPAN TOYP」の会頭特別賞に選ばれた。岡﨑さんは「今回頂いた賞は全国の方にこんな教育法があるということを知ってもらえるきっかけになります」と受賞の喜びを語った。

 同賞は、環境、医療、経済、政治、科学技術、文化・芸術、スポーツなどあらゆる分野で、社会に持続的な影響を与える可能性のある若者を発掘して応援するもの。

 岡﨑さんは2014年から英会話やバスケットボールを通じた体験プログラムを展開し、現在、教室には約300人の子ども会員が在籍している。

 受賞は16年から始めた「まちなか実験室こどもラボ」の活動が認められたもの。子どもたちが「やってみたい」と思ったことについて、まちに住む大人たちと協力し、地元を題材にしたトランプや本、映画、おむすびなどの商品を作っていく取り組み。子どもたちが地元の魅力を発見しプロと商品を開発することは、小さい頃から将来のキャリアを見つける手助けになっていると評価された。

 また、国連が掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs)で、17ある目標のうち「質の高い教育をみんなに」と「住み続けられるまちづくり」に該当していることも高く評価されたという。

 岡﨑さんは「和歌山には魅力がないと思う子どもたちが自発的に物事を考えて実行することで地元の魅力を発見し、こどもラボで出会う大人たちもそれぞれがプレーヤーとなって楽しみをつくってもらえれば和歌山が元気になる」と話している。

会頭特別賞を受賞した岡﨑さん