人の輪広がる夢祭り 体験やステージ盛況
和歌山県内の20代の若者が企画、運営する地域活性化と魅力発信イベント「第7回紀州夢祭り」が8日、和歌山市の和歌山城西の丸、砂の丸広場で開かれた。「温和知新~輪を広げ 和を繋げる~」をテーマに、職業とスポーツの体験ブース、アーティストのライブステージなどたくさんのプログラムで盛り上がった。
実行委員会(今中千菜美委員長)が主催。ことしのテーマには、和歌山の古き良き文化を改めて知り、祭りが人と人の輪がつながる場になるようにと願いが込められている。
当日は台風の影響も心配されたが、最高気温35度の快晴。汗を拭きながらブースやステージを見て回る来場者がたくさん見られた。
オープニングには、サックス奏者のNazukiさんと県内の中学校の吹奏楽部員やママさんブラスバンドのメンバーなど85人が砂の丸広場のステージに登場。「Story」などを演奏し、早速会場を盛り上げた。
その後もステージでは、和歌山出身、ゆかりのアーティストらがパフォーマンスを繰り広げた。
西の丸広場では「職業・アスリート体験ブース」として県内のスポーツクラブや店舗が集合。ボルダリングの体験ブースでは子どもたちがクライミングウォールに挑戦した。市内西脇から訪れた古川はる香ちゃん(6)は「壁を登るのは楽しかったけど、ホールドに足を乗せるのが大変だった。またやってみたい」と楽しんだ様子だった。
また、日本開催のワールドカップを目前に控えたラグビーのブースでは、タックルを体験。子どもたちはヘッドキャップを頭に着け、ボールを持ってスタッフに向かって走っていた。ブースを出展した和歌山ラグビースクールコーチの青木幸治さんは「小学生のラグビーは、安全第一のルールで意外と分かりやすい。ワールドカップもあるので、まずはブースでラグビーに興味を持ってもらいたい」と話していた。
他にも、県立桐蔭中学校科学部によるプログラミング体験やNPO法人砂山バンマツリとすなやま親子クラブによる防災学習、和歌山城公園動物園の「動物ふれあいコーナー」などたくさんのブースが並び、子どもたちでにぎわった。