直川地区の絆深まる こばと学園夜店50周年
児童養護施設こばと学園(和歌山県和歌山市直川、山本真紀園長)は14日、「第50回こばと学園夜店」を開いた。住民や協力企業の出店や特設ステージの多彩な演芸があり、学園生や約300人の親子連れは和気あいあいと楽しいひとときを過ごした。50回の節目を迎え、学園から協力団体に感謝状が贈られた。
毎年9月の第1土曜日に開催。卒園生の帰省の場ともなっている祭りで、同地区自治会の支援グループ「こばと学園駆けつけクラブ」(嶋雅男会長)や近隣の学校、協力企業、慈善団体などが運営している。
会場には、卒園生が在園生とのつながりを深めようと企画しているフランクフルトの出店の他、近隣小学校のゲームや協力企業や更生保護女性会などの飲食ブースがずらり。紅白餅の振る舞いや抽選会もあり家族連れで大にぎわいだった。
山本園長(52)は「当初は学園生だけのお月見会でしたが、地域や企業のおかげで盛大で温かい行事になりました。学園生は直川地区を故郷のように感じてくれると思います」と笑顔。心理士で、プレイセラピーを行うなどして学園生と関わる田辺恭子さん(61)は「日頃から地域の方との交流が盛んな点が素晴らしく、夜店はとても良いイベントだと思います」と話していた。
感謝状を受けたのは次の企業、団体。
和歌山東ロータリークラブ▽和歌山ゴールドライオンズクラブ▽益田工業㈲▽こばと学園駆けつけクラブ▽いのしし会▽㈱キナン▽日本製鉄㈱和歌山製鉄所係長会「輝和会」▽和歌山市立紀伊中学校▽同市立直川小学校▽ラーメンむさし