智弁が集中打で勝利 高校野球2次予選始まる

秋季近畿地区高校野球大会県2次予選が26日、和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺球場で開幕し、智弁和歌山が8―4で和歌山商業に勝ち、4強入りを決めた。大会は両校を含む計8校が出場。日程が順調に進めば決勝は10月6日に同球場で行われ、上位2チームは19日から奈良県である近畿大会に出場する。

和歌山商業 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4
智弁和歌山 2 5 1 0 0 0 0 0 x 8

〔和〕松尾、宮田率―高岡〔智〕矢田、大林、池田、小林樹―石平▽本塁打=髙嶋(智)▽3塁打=川上(智)▽2塁打=平田(智)加瀬田、小池(和)

智弁が持ち前の打力を発揮した。1回表、2番・綾原、5番・川上の適時打で2点を先制。2回は3番・平田の走者一掃の適時2塁打などで5点を追加。後半は相手の追い上げに遭ったが、4投手の継投でリードを守った。

和歌山商は先発右腕の松尾が2回途中7失点で降板するなど苦しい戦いを強いられた。代わって登板した左腕の宮田率が打たせて取る投球で流れを引き寄せ、6回には3連打で一挙4点を奪い意地を見せたが、序盤の失点が痛かった。

先制打を放った綾原は「先制点を取りたい場面で追い込まれてから良いライナーを打てて良かった」と笑顔を見せた。和歌山商業の田中誠藏監督は「宮田が緩急を使った的を絞らせない投球で思った以上によく投げてくれた。野手もよく守ってくれたが、序盤の失点が痛かった」と振り返った。

1回表無死2塁、綾原が左前に先制打を放つ

1回表無死2塁、綾原が左前に先制打を放つ