ぶどう山椒に関心 料理人ら紀美野町を訪問
銀座料理飲食業組合連合会(杉山衛理事長)は9月28、29日に和歌山県内を訪れ、山椒(サンショウ)や柿、牛肉などの産地を視察。訪れた約20軒の飲食店関係者らは生産者から詳しい説明を聞いたり味わったりして、産地ならではの情報を収集していた。
28日は紀美野町動木のJAながみね野上支店を訪問。山椒部会連絡協議会の南秀和会長が「山椒産地とその利用」とのテーマで解説し、ひきたての乾燥山椒の香り高さをPRすると、会員らは「少量でも辛味が感じられることを初めて体験した」などと驚いていた。
さらに南会長は、紀美野町と有田川町の「ぶどう山椒」の生産量は全国の約80%を占めており、特に5月に収穫する生山椒は京都での引き合いが多いことを紹介。会場から入手ルートの質問などもあり、「日本料理穂の花」の下山哲一料理長(53)は「春の佃煮を作る時期には、紀美野の新鮮な山椒の仕入れも検討してみたい」と話していた。
一行は高野山の宿坊に泊まり、翌日は九度山町の柿、ことし開発された和歌山市の紀州和華牛(わかうし)などを視察した。