紀三井寺にピンクリボン 市民グループが設置

乳がんの正しい知識の普及や検診を推進する10月の「ピンクリボン月間」に合わせ、和歌山県和歌山市の紀三井寺仏殿に、巨大なピンクリボンが設置されている。

ボランティアグループ「ピンクリボン運動in和歌山」(上野喜世子代表)の活動の一環。2006年の発足以来、啓発のために毎年、仏殿をピンクにライトアップしており、ことしは一夜だけでなく、より長い期間注目してもらえるようにと、手作りのピンクリボンを設置することにした。

ビニールテープを使い、メンバー6人が縦4㍍、横2㍍のリボンを作り、1日に参道や周辺の道路からも見える仏殿西側の壁に取り付けた。設置は1週間程度の予定。

乳がんは日本人女性の11人に1人がかかる身近な病気。上野代表(56)によると、罹患(りかん)率はグループの発足当初より上がっており、「早期発見できれば治る率も高いので、定期的に検診を受けることがとても大事」と話す。

マンモグラフィーとエコーによる検診の両方を受けることを勧めており、「毎年の誕生月などに受診を決めておくと忘れにくい。大切な命を守るために、受診してほしい」と呼び掛けている。

紀三井寺仏殿の壁に設置されたピンクリボン

紀三井寺仏殿の壁に設置されたピンクリボン