県内景気DIが過去最高 帝国データ調査

 帝国データバンク和歌山支店がまとめた9月の県内景気動向調査で、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は前月比2・0ポイント増の47・8で2カ月ぶりに改善し、過去最高を記録した。全国順位は5位で、ベスト5入りは2009年6月調査以来となった。

 規模別では、大企業は58・3(前月比8・3ポイント増)、中小企業は46・2(同1・0ポイント増)。業界別では「製造」「運輸・倉庫」が悪化し、「農・林・水産」「建設」「卸売」「サービス」は改善した。

 先行きの見通しは3カ月後が50・4(前月46・4)、6カ月後が50・0(同47・1)、1年後は46・7(同46・1)で、全ての時点で改善している。

 同支店は調査結果について、「全国の景況が下降気味となる中で県内景況は緩やかな改善が続いている」と分析。大阪万博関連などで県内建設会社の受注は好調を維持している一方、製造業では海外経済の減速によって県内企業に停滞感が表れつつあるとし、消費税率引き上げによって個人消費の低下も懸念されるため、「先行きの悪化懸念はぬぐえない」とみている。

 調査は9月13~30日にインターネットで行い、対象95社のうち45社(47・4%)が回答した。