仕事のやりがい学ぶ 向陽中生が企業訪問
和歌山市太田の和歌山県立向陽中学校の2年生は10月30日、精密化学品の研究開発、販売を行う小西化学工業㈱(同市小雑賀、小西弘矩代表取締役社長)を訪れ、仕事や企業の仕組み、働くことのやりがいについて社員から話を聞いた。
同校ではキャリア教育の一環として、2年生が県内の企業で組織で働くということについて学ぶ企業訪問を行っている。同社には2年生8人が訪れた。
生徒は飛行機の胴体部分の製造に使われる特殊樹脂やポリエステルを染めやすくする改質剤など、同社が製造する商品の説明を聞き、消費者には直接届かなくても、その原料を作り社会を縁の下で支えている企業であることを学習。「社員の選考基準は何ですか」「アイデアはどこから思い付きますか」などさまざまな質問をした。
その後は新しい製品の研究開発に取り組む研究部や工場を見学。実際に働く人の姿や設備を間近で見て、研究の苦労やさまざまな機材について話を聞いた。
山本大揮君(13)は「化学が好きで、仕組みや製品ができるまでに興味があった。自分たちが今勉強していて、『本当に役立つのか?』と思うことも、大人になったらこんなところで役に立つんだと思った。化学の勉強だけでなく、人間性も伸ばさないとと思った」と話していた。