ご当地色満開に行進 ねんりんピック総合開会式
第32回全国健康福祉祭「ねんりんピック紀の国わかやま2019」は早くも12日を残すのみ。和歌山県和歌山市の紀三井寺競技場で行われた総合開会式では、47都道府県、20政令指定都市から来県した総勢約1万人の選手が、それぞれの地域色満開の入場行進で観衆を沸かせた。
各地の選手団は色とりどりのユニホームの他、そろいの小物などを手に行進。
広島県はお好み焼きの絵柄がプリントされたしゃもじ、山梨県は戦国大名・武田信玄の旗印「風林火山」のミニのぼり、埼玉県は生産量日本一の加須市にちなむ「こいのぼり」を描いた手ぬぐい、仙台市は有名な七夕祭りの笹飾り、名古屋市は伝統工芸「有松絞り」の布など、それぞれご当地自慢のグッズを掲げてアピールした。
他にも、千葉県は大会キャラクター「きいちゃん」を描き、寄せ書きをした手作りの横断幕を、岡山市は一枚一枚絵柄が異なる手描きのうちわを手にするなど、各地の工夫が光り、会場も大きな拍手で応えた。
スタジアム正面を通過する際には、各選手団がアナウンスでPR。「真っ赤に燃えてカープの無念を晴らします!」と、今季クライマックスシリーズを逃したプロ野球・広島カープを引き合いに出した広島市の決意など、和やかな笑いを生む演出もたっぷりだった。
元気なシニアのパワーを見せ付けた行進に、若い世代が華やかな歌や踊りを披露したメインアトラクションなど、観衆は熱気に包まれた開会式を楽しんだ。
和歌山市西浜から来場した安田隆盛君(12)は「妹がメインアトラクションに出ているので見に来ました。和歌山の選手には、他の都道府県に負けないように頑張ってほしいです」、同市内原の山田暢子さん(80)は「テレビで見ようかと思っていましたが、会場に来て良かったです。同年代の方々が元気でびっくりしました。和歌山の会場で頑張って、良い成績を残してもらいたいですね」と話していた。