4人と1団体をたたえ 和歌山市文化表彰式
和歌山県和歌山市の文化発展、向上に貢献した個人や団体を表彰する本年度の市文化表彰の表彰式が20日、和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで行われ、4人と1団体が表彰された。
ことしで38回目。文化賞には市民合唱団などで指揮者を務めた合唱指揮者の杉原治さん(85)、文化功労賞には燦短歌研究会代表で、日本文学研究家の永廣禎夫さん(82)と、海外公演なども行う津軽三味線奏者の木下伸市さん(54)、文化奨励賞にはオール和歌山市ロケの映画「ちょき」を撮影した映画プロデューサーの前田和紀さん(54)と、和歌浦の自然や歴史文化の保全に努める玉津島保存会(渋谷高秀会長)が選ばれた。
式典では尾花正啓市長が「2年後に市民会館が整備され、国民文化祭も控えている。歴史的風土に恵まれたこの地で文化芸術の花が咲き誇るように、今後も豊富な知識と経験を生かしてもらいたい」とあいさつし、一人ひとりに賞状とメダル、盾を手渡した。
文化賞を受けた杉原さんは「令和初の文化表彰に選ばれてうれしく思う。これからも文化向上、発展のために精いっぱいそれぞれの道に精進していきたい」と謝辞を述べた。