新造フェリーで徳島へ 割引キャンペーン中

和歌山―徳島間を海路で結ぶ南海フェリーに15日、新造船「フェリーあい」が就航する。徳島のカラー「藍色・ジャパンブルー」をイメージした船体で、徳島県と同社は、就航に合わせて利用促進キャンペーンを1日から開始。来年2月29日まで、公式観光アプリの画面提示でマイカー運賃の割引などのお得がいっぱい。冬も魅力が盛りだくさんの和歌山、徳島の行き来に利用を呼び掛けている。

「フェリーあい」は全長108㍍、総トン数2825㌧、旅客定員427人。名前には、海を渡る旅は「私(I)」が主人公、「愛」する人と出会うための船旅、徳島名産の「藍」染めの三つの意味を込めた。

女性専用席や紀伊水道の眺望が楽しめるグリーン席を設けた他、インバウンドに対応するため、案内表記や放送を多言語化し、Wi―Fi環境も整備した。

15日は、和歌山港午前10時35分発、徳島港午後1時25分発の便の乗客各先着100人に、就航記念ノベルティーをプレゼントする。

徳島県と同社が展開する利用促進キャンペーンでは、往路のチケット購入時に徳島公式観光アプリ「徳島たびプラス」の画面を提示すると、マイカー利用者は運賃が10%引きとなり、さらに、復路チケット購入時にアプリ画面と往路チケットの控えを提示すると、復路運賃は20%引き。自転車の乗客は、自転車運賃が無料となる。

同アプリは、登録施設で割引や粗品進呈などの特典が受けられ、観光スポット情報なども満載。キャンペーン期間中は「藍の国の阿波おどり『The AWA踊り、this is it!」(2月9日午後1時~、4時~)をはじめ魅力的な伝統芸能の公演なども行われる。

同県次世代交通課と同社スタッフは、県マスコット「すだちくん」と共にわかやま新報本社を訪問し、「徳島に来てほしいんじょ!」と呼び掛けた。問い合わせは南海フェリー(℡088・636・0750)。

15日に就航する新造船「フェリーあい」(南海フェリー提供)