HYDEサザン走る 23日~南海本線で運行

 南海電鉄㈱と和歌山市は16日、同市出身の人気ロックミュージシャンで、市の「ふるさと観光大使」を務めるHYDEさんがデザインをプロデュースした特急「HYDE サザン」を23日から南海本線の難波―和歌山市・和歌山港間で運行すると発表した。SNSで和歌山の魅力を発信しているHYDEさんとサザンのコラボレーションにより、同市の活性化を図ろうと企画。1985年から走行している特急サザン10000系の座席指定車両4両が対象となる。運行は来年10月ごろまでの予定で、一日最大6往復し、運行しない日もある。

 車両全体は友ヶ島の砲台跡をイメージしたレンガ造りのデザインとし、ことし1月に同市で開かれたコンサート当日のパフォーマンスシーンなどを配置。HYDEさんがSNSで和歌山の情報を発信する際に使用しているハッシュタグ「なんて素敵な和歌山なんでしょう。」の文字をデザインした他、和歌山城、日前神宮、ポルトヨーロッパ、友ヶ島の各観光名所もデザインしている。

 23日は午前10時50分から難波駅7番乗車ホームで「お披露目セレモニー」があり、同社の遠北光彦社長や尾花正啓市長らが出席してテープカットを行う。「HYDE サザン」は同日午後6時40分発の難波発和歌山市行から運行を開始し、その日は両駅間を計2往復半する。

23日から運行が始まる「HYDEサザン」(南海電鉄提供)