一人で悩まず相談を 障害者の支援セミナー

 福祉サービス事業所や障害児施設などからなる和歌山市障害児者地域生活支援協議会による、障害のある人向けのセミナーが14日、同市市小路の河北コミュニティセンターで開かれた。障害者の経済支援をテーマに講演とパネルディスカッションが行われ、参加者が年金や生活保護について学んだ。

 セントケア和歌山㈱の丸畑雄司さんが「『経済的に大変』へのヒント」の演題で講演した。社会福祉士やファイナンシャルプランナーとして、また自身のがん治療経験を通して障害年金や介護保険の申請や金額などを説明。障害者手帳と障害年金における等級の違いや高額医療費の世帯合算の方法、介護保険における要介護認定の手続き方法などを紹介した。丸畑さんは「困ったな、どうしようと思ったら、すぐに答えを出そうとせず、一人で考えないことが大事。周囲の人に関わってもらうことが、後々自分や家族にとって重要になっていく」と、できるだけさまざまな人に相談するよう語った。

 パネルディスカッションでは、きのくに法律事務所の伊藤あすみさんと麦の郷居住福祉事業所の岩名美歌子さん、和歌山サポートセンターりんの後呂里佳子さんが後見人制度や金銭管理などについて意見を発表した。

講演する丸畑さん